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シルク加水分解液

※こちらの記事は旧サイトのものです。

注目されるカイコ糸

カイコの吐く糸は、中心にフィブロインという繊維タンパクがあり、フィブロインはセリシンという物質で覆われています。セリシン蚕とは、フィブロインを生産せずに、セリシンだけを含む繭を作る品種です。

セリシンをつけたままの糸で絹織物を作ると固い肌触りになるので、セリシンはアルカリで洗い落としていましたが、最近ではその保湿性などが注目され、回収して利用されるようになってきています。

セリシン蚕を用いると、アルカリ水溶液から抽出の必要がなく、カイコの作り出した成分をすべて利用することができるようになります。

セリシン蚕の繭・保湿効果を生かした化粧品等・細胞増殖効果を生かした医療素材・化学修飾による新たな機能性素材などは、ヤママユガ科の昆虫で、クヌギなどを食べて育ち、美しい緑色の繭を作ります。この天蚕の繭から作った糸は天蚕糸と呼ばれ、独特の風合いが衣料素材として珍重されています。

  • 紫外線吸収能力に着目
  • 保湿性に注目
  • 化粧水への利用

カイコは自分の身を守るために体の中に抗菌性のタンパク質を作る能力をもっており、この抗菌タンパクの遺伝子がわかっています。

抗菌繊維の用途

  • 病院等のシーツ、肌着などへの利用
  • 日常的な衣料品
  • 抗菌絹粉末の調整
  • クラゲ発光タンパクが発現している繭糸絹はもともと肌に優しい繊維として知られ、ウイルスの表面糖タンパク質(ワクチン)を魚に接種すると防御免疫が誘導され、病気の感染を防ぎます。

このタンパク質は糖鎖をもっているため、大腸菌ではつくることができないので、カイコでつくります。

  • 体に侵入してきた病原菌を殺すタンパク質を作ります。
  • 体にエネルギー源としてトレハロースを蓄積します。
  • 寒い冬は長い期間休眠して春を待つことができます。
  • いろいろな植物の毒物質を解毒して利用することができます。
  • カイコの絹に代表される純粋な繊維タンパクを合成します。
  • 乾燥に17年間も耐えることのできるものもいます。
  • 卵を1年以上保存できます。

(1)食品

シルク加水分解液の使用効果

ユーザーから[うどん、素麺]向け使用の効果としてあげられているのは、前年の調査に引き続き味の良さと食感の良さである。「甘みと旨味が加わり、滑らかな喉越しで、腰も強くなる」などの評価に加え「健康増進にもつながる」、「絹のアミノ酸が疲労回復を早め、生活習慣病にも有効である」などがあげられている。要は「食べておいしい、腰が強い、健康に良いと言うわけである。
問題点をあげると、一つは値段が高い点が指摘された。「シルク水が高いため、コスト高になる。普通のうどんや素麺に比べると30%高い。シルク水の値段は当初よりも1割近く値上がりしたが、製品の価格は上げられない」としている。絹入りうどんが1パック2食 900円前後とかなり高い値段で販売されている例も見られる。
もう一つは、普通のものより作りにくい点が指摘された。

「熟成に時間が掛かる。うどんの熟成は普通10時間程度だが、シルク水入りは12時間程度掛かる。素麺も一昼夜で済むのが、シルク水入りは2時間余計にかかる」としている。「フィブロインパウダーはアミノ酸状になっているから味も良いし健康にも良いが、そうでないものが市販されているため信頼が崩れる」と心配する業者もあった。
[ドリンク剤、錠剤、シルク加水分解液]では「成人病・生活習慣病の予防や改善、二日酔いの予防」などの一般的な健康食品と言うより、「肝臓疾患の改善、糖尿病数値の改善、血糖値・コレステロールの低下」など、より具体的な効能が注目されている。

今後の消費動向等

[うどん、素麺]など食品におけるシルク水の伸びは、顕著ではなく微増の状態なのに対し、サプリメントの[錠剤、シルク水]は、かなりの伸びの可能性があると見られている。
うどんで年率2~3%の伸びと着実に増やしているところもあるが、全体では「横ばいの状況が続く」と見るところが多い。

(2)化粧品類

シルク加水分解液の使用効果

「化粧品類」向けの使用効果として「肌の保湿効果があると共に敏感肌や乾燥肌の改善を促す」、「紫外線や雑菌から肌、髪を守り、美肌作用の他、湿疹の改善やシミ・そばかすの予防などの効果もある」、などこれまでと同様の効能が指摘されている。

  1. セリシンが皮膚の保湿効果を高め、潤いを与える。
  2. シルク蛋白質が紫外線を吸収する。
  3. シルク蛋白質がシミ・しわ・くすみの要因となる活性酸素の働きを抑え

他、美白効果もある。とにかく『保湿性とその持続性が高い』点が良く、中高年女性に最適である」と効能をまとめている。
洗顔石鹸、石鹸シャンプーでは「シルク水成分が毛穴の奥まで入り込んで皮脂や汚れを落とす」、ローションティッシュメーカーは「肌への刺激が少なく、使用後に皮膚が赤くならない。

(3)バスタイム

 シルク水入りのバスタイムは「シルクプロテインの持つ保温効果と、入浴後の肌がしっとりと潤う効果がある」と言われるが、結局、バスタイムそのものの人気が下火になり、競争激化で低価格の安売りが横行し、その波の中にのまれてしまっている恰好となっている。

ただし、セリシン水使用の化粧品で順調に業績をあげているE社は、化粧品の客に顔の美容だけでなく全身の美容効果を訴えてバスタイムも伸ばしている。消費者直の通信販売のため、容器などにも消費者の声を取り入れるなど柔軟な対応をしている。また同社によると「子供がアトピーと言う若い母親などに人気がある」として年率10%程度の増加を見込んでいる。