精油マイクロカプセル

※こちらの記事は旧サイトのものです。

天然植物精油 をマイクロカプセル化しているので、水性として取り扱うことができ、 応用範囲は繊維や塗料など広範囲に広がります。 時代が求める抗菌・防臭・防虫作用をさまざまな製品に展開できます。

繊維に使って健康衣料を開発中

リフレッシュ効果や消臭・脱臭効果、抗菌・防虫効果のほか、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドを分解する力もあるフィトンチッドを、今はタオルなどの繊維製品への応用を考案しているところです。抗菌・消臭ブームはまだまだ続くでしょうし、自然環境に配慮した天然物への希求はとどまるところがありません。ヒット商品を開発できると確信しています。

集中力を得た勉強机

ひのきの香りのする照明器具を備えた学習机を現在使用されています。樹木の香りの成分・フィトンチッドはリフレッシュ効果や消臭・脱臭効果、抗菌・防虫効果があるほか、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドを分解し消臭、ダニの忌避に役立ちます。

京都大学木質科学研究所 助教授 吉村 剛氏

消費者にとって喜ぶべきは選択肢が増えたことだ。  従来、シロアリ駆除には化学物質を含んだ有機合成の薬剤(=農薬)が長年使用されてきた。だが最近それらを含まない薬剤・天然物が登場し、それを受けて今までの“シロアリ駆除=有機合成の薬剤”という考え方が変わりつつある。 「分析機械でも検出できない少量の濃度でも人によってアレルギーなどの影響を及ぼすことがあるんです」  現在、シロアリ駆除で最も多く使用されているのはやはり有機合成の薬剤である。化学物質といえども、適切な場所に適当な量 を使用すればそれほど恐ろしいものではないし、長い間そうされてきた。  だが近年、環境面 ・健康面を考慮し天然物を使用した駆除方法を希望する消費者が増加している。その他にもアリ返しなどを使った物理的工法の進出や昆虫寄生菌を利用した生物的工法の研究も目立っている。 「どちらが正しいとはいいきれない」  現在の社会風潮のなかで有機合成の薬剤は風当たりが強い。だが駆除能力は天然物より優れているし、コストも低いのだ。最終的にどちらを選ぶかを決めるのは消費者である。  本当に大切なのは選べる環境とより多くの選択肢をつくることである。そして薬剤メーカーや施工業者、建築設計業者が消費者に正確な情報を提供し、消費者の希望に沿った良心的な対応をすることが重要である。

防アリ効果も

シロアリに強い木として、昔からヒノキ、ヒバなどが有名です。 千年以上も前から、神社や仏閣などの構築材料として使われてきました。
長年にわたる研究の結果、これらの樹木はシロアリや腐朽菌が嫌う 特定の化学成分を含むことが判ってきました。
弊社では、学界における研究成果の応用に加えて、有用精油の 大量生産技術を開発し、 <防護活性(防蟻、防カビ、耐朽)をもつ国産樹木約10種の調合精油> を有効成分とする、<農薬などの化学成分を使わず、天然植物成分を用いたヒトと環境 にやさしい木材防護材料>天然原料・無農薬防蟻剤(無農薬天然防蟻剤) を開発しました。

調合精油は、そのままで木材に塗布したり噴霧して、防蟻効果を付与できます。 しかし精油類は少しずつ蒸発して防蟻空間を広める一方で消耗します。 貴重な精油を少量使って、寿命を長くすることも重要な技術です。

精油マイクロカプセル化の成果

1.長寿命化 施工後5年はもちろん、それ以後も効果を持続させる。     (管理条件がよい場合は、10年以上も効果持続)
2.ニオイの低減 で精油をくるんで、防護剤のニオイを減らす。
3.水性化    精油は油性であるが、マイクロカプセル化によって水で自由に希釈でき、水性の塗料や接着剤に添加・施工できる。 植物精油を粒剤または粉体マイクロカプセル化しました。 防カビ・防ダニ・耐朽剤としてそのまま畳下に散撤するほか、 油性の塗料やインクに混ぜて壁材などに抗菌効果を加えるなど、 さまざまな用途に応用できます。