②間伐材を有効活用しよう 〜森を守り、育てる〜

前回の記事では、フィトンチッドの語源をお伝えしました。今回は、林産物を有効活用するためには? 森を守り育てるための方法は? そのヒントをお伝えします。

健康で豊かな生活を送るために

現代は大気汚染、食品添加物や残留農薬の摂取、香害など、さまざまな原因によりアレルギー疾患が増加しています。近年は「うちの子供はアレルギーで……」という会話が当たり前になりました。原因は複合的なものですが、大きな要因は「人間社会が自然からかけ離れてしまったこと」が挙げられるでしょう。covid-19の行き過ぎた対策は目に余ります。とくに、小さな子供にマスク着用を強要し刺激の強いアルコール消毒を頻繁におこなう行為は、正気の沙汰ではないでしょう。人も自然界の一部であることを意識していないから、自然からかけ離れた感染対策が行われても、疑問を持つことすらできなくなってしまったのです。

私たちは、植物エキスを手につけるだけで、病原菌のみ殺菌し、手の常在菌の成長は助けてくれる……そんな魔法のような植物の力を知っています。だから、アイ・ジャパンの消臭除菌剤(植物エキス)には、昔からアルコールを一切添加していないのです。

問題だらけの現代社会ですが、解決策はあります。それは森の資源を有効活用し、「フィトンチッド」を生活に取り入れること。つまり、なるべく自然由来のものを身の回りに置き、体内に取り入れることです。これについては、別の記事でまとめますので、お楽しみに。

間伐材などの林産物を有効活用しよう

日本は森林資源が豊富ですが、大量生産・大量消費型の経済構造になってしまったことにより、わざわざ海外から木材を輸入しているのが現状です。国内にどれだけ木材が余っていても、コストがかかるから処理できない。処理できないから、間伐(樹木の密度を調整するために間引くこと)ができず山が荒れる。間伐できたとしても、有効活用できないため、山に間伐材が放置される。放置された間伐材は、鉄砲水の原因になることも……。このように、悪循環が何十年も続いているのですね。

林産物は、きちんと管理すれば、再生可能な資源になります。計画的に植林をし、間伐をして、木材や枝葉を有効利用するサイクルができたら、森は元気になりますし、フィトンチッドを取り入れることにより人も元気になります。

私たちは、山林に放置された「間伐材」を有効活用しています。私たちの製品には、ほぼ全てに間伐材から抽出した植物エキスが配合されています。わざわざ世界中から希少な植物を探さなくても、スーパーフードを食べなくても、本当に体に良いものは、私たちの身近にあるのです。フィトンチッドを有効活用することは、日本の森を守ることにつながるのです。

偉大な森を守り、健全な森を育てよう

現代社会は、大量の化石資源を消費する産業構造によって、猛烈な速度で成長しました。これにより、私たちは良くも悪くも「便利」な生活を手にしました。

その一方で、地球温暖化、台風や洪水の増加、異常気象、オゾン層の破壊、熱帯雨林の減少、砂漠化、酸性雨、大気汚染、水質汚濁、マイクロプラスチック問題など、深刻な環境問題を抱えることになりました。

森林には、気象環境の緩和、自然災害の防止、防火、防風、防霧(霧の発生を防ぐ)、騒音防止、空気清浄、野生動物の保護、生態系のバランス調整、人や動物の健康促進など、さまざまな働きがあります。地球には先に植物が誕生し、その後にさまざまな動物や人間が誕生したわけですから、これらの一つ一つが人間の生存に大きく影響し、欠かすことができないものであることが分かるでしょう。

日本の国土の約7割が森林と言われています。森林大国の日本は、地球規模で解決すべき環境問題に対して、もっとも取り組みやすい国と言えるでしょう。

私たちは「フィトンチッド講座」を通じて、植物やフィトンチッドへの関心、親しみ、偉大さ、大切さを再認識してもらえるように、情報を発信していきます。そして、添加物を一切加えない、自然のままの植物エキスを作り続けてまいります。

参考:「フィトンチッド普及センター」資料(監修:谷田貝光克先生)