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唐辛子の辛味成分
唐辛子といえば、日本では一般的に鷹の爪の赤い色を思い浮かべる人が多いことでしょう。この赤い色が辛味の主成分カプサイシンと思われがちですが、カプサイシンそのものは白色の粉末または結晶です。唐辛子の赤い色は、カロチノイド系色素によるものです。
唐辛子の作用
唐辛子を食べると、体が熱く感じたり、汗が出たりすることはご存じのことと思います。
辛味成分「カプサイシン」を摂取すると、副腎(交感神経)が刺激され、アドレナリンの分泌が高まります。その刺激により、脂肪組織では脂肪(トリグリセリド:TG)から遊離脂肪酸への分解が促進され、肝臓では蓄積されているグリコーゲンがグルコースへと分解されます。
このグルコースと遊離脂肪酸という2つのエネルギー産生基質が、血液により末端組織へ運ばれてエネルギーとして燃焼されます。このエネルギー代謝が促進された結果を体熱産生の増大(体温の上昇)や発汗として感じることになります。
この体熱産生の過程で生じる脂質代謝の促進(脂肪分解)は体脂肪の減少へとつながります。
シルク
絹は人間の皮膚とほぼ同じたんぱく質でできているといわれます。絹たんぱく質は約18種類のアミノ酸からできています。
絹はフィブロインとセリシンの2種類のたんぱく質が主な主成分で、それぞれのアミノ酸の組成は下記のとおりです。なお、セリシンは精錬過程でほとんどが流れてしまいます。
フィブロインのアミノ酸・・・グリシン(46.2%)アラニン(29.5%)セリン(11.3%)チロシン(5.3%)その他(7.7%)
セリシンのアミノ酸・・・・・セリン(33.4%)グリシン(13.5%)スレオニン(9.7%)酸性アミノ酸(21.1%)塩基性アミノ酸(7.7%)その他(14.6%)