私が無添加の製品を使っている理由はただひとつ。
無添加のものを使うと、自分の心とからだが喜ぶからです。
40歳半ばごろから私は、だるい、眠い、気力が出ない、体が冷える、夕方になると顔がほてるなどの症状が出てきました。あーあ、これが更年期障害か。ついにきたかとがっかりしたのですが、女性がたいてい通る道だとしぶしぶ受け入れていました。
でも、好きなことに熱中しても、食べても寝ても体調が悪いのは収まりません。気のもちようで何とかなるというレベルはとうに超え、心身が壊れそうになったころ、無添加を愛用している知人から「食べ物や身につけるもの、化粧品などをこちらに変えてみたらどう?」と、言われました。
私のような年齢になると、何十年も使っている製品や食べ物、習慣を変えるのはとても勇気がいるものです。でも、もらった無添加製品のカタログをペラリとめくったらビックリ!化粧品・洗剤・食品など、どれもがシンプルで飾り気のないパッケージです。食品の箱の裏に書いてある、原材料の欄もすっきり。
その清々しさが私には新鮮で、ためしにまずは化粧品を使ってみることにしました。
けっこうな値段です。いつも私が、ドラッグストアで買うものより倍以上の価格のものもありました。でもせっかく買ったのだからと、いつもよりていねいに肌と対話をしながら使いました。
3か月もたったころでしょうか。以前使っていた化粧水の瓶のふたを開けてみたら、そのひどく人工的な強い匂いと、肌につけたときの刺激に、私のからだが拒否をしました。
その変化に驚いた私は、洗濯用洗剤やせっけん、お茶など少しずつ無添加製品を使う種類を増やしていきました。それはごく自然のなりゆきでした。自分のからだがうれしがっていることを実感していくうち、いつしか私の心もからだもめきめき元気になり、更年期障害もどこへやら。無添加製品のとりこになっていたのです。
毎日の生活の中で、無添加を意識するようになって15年以上がたちました。けっして無理して選んでいるわけでも、見栄で買ってもいません。当たり前のように手が伸びるのは、私には無添加のものが合っているから。買い物をするときにはひょいと箱の裏側を見て、私にとって、余計なものが入っていないかチェックするのがいつもの日課になりました。
大規模店に足を運べば、いくらでも安く手軽なものがあふれていますが、私は、製品に至るまでの緻密な過程や作り手のこだわり、プライドが感じられるものに接していたいのです。
還暦を過ぎ、人生の後半になったこれからの日々を、健康でこころ豊かに送るためにも、私は無添加を常に頭のどこかに置きながら、賢い消費をしていこうと考えています。
私の心とからだを元気にさせようと、無添加の製品を勧めてくれた知人は恩人です。生の声はなるほど確かなもので、どんな派手な看板広告・新聞の折り込みチラシよりも私にはずっと心に響きました。
「無添加の製品はとってもいいよ」
今度は私が、悩める人たちにそう教えていく番になりました。