無添加ライフの始まり(兵庫県・ククノチ所さん)

それは、蠅達の騒々しい鳴き声がパタリと止んだ初秋の事でした。
僕が、いつも通り、朝、ベッドから体をガバリと若者らしく勢い良く起こすと、何やら昨日よりも、はるかに体が重たかったのでした。
まぁ、寝起き、こうゆうこともあるか——
僕は、このように思い、この日の朝、これもまた、いつも通り、納豆、白米、おみそ汁を食べました。
しかし、食後になっても、まだ僕の体は重たかったのでした。
おかしい——
僕は流石に自分の体に疑問を抱きました。
そして、これは病院に行った方が良さそうだ——と思い立ち、服を着替え、家の外へ出ました。
五分位歩くと最寄りの病院に着いたのですが、医師の診断は僕にとって芳しいものではありませんでした。
脂肪肝。
痛風。
これらが僕の病名でした。
診察室の年老いたベテランだろう男性医師が、体調不良で弱りきっていた僕に点滴を打つよう、近くの看護婦に指示しました。
そして、男性医師は僕に向かって、こうも言いました。
「ダイエットをしてください」
僕は院内の小さな患者用のベッドで寝つつ、点滴を打たれている間に思いました。
野菜中心の食生活にしないといけないな——そうだ! 食べ物自体、ついでに無添加にしよう! きっと体に良い!”
点滴を打ち終えた後、僕は無添加生活を始めました。
これが一ヶ月前の話です。
そして、今も僕の無添加ライフは続いています。