【初めての農業日記 #11】暑い時期に苗を植えると植物はしんどい(日々草のビンカに『アミ 小さな宇宙人』を思い出す)

先日、3種類の苗を植えました。まずはホワイトセージ。

ホワイトセージが「しおしお」になり、気づいたこと

ホワイトセージは日本でも育つようなので、春に苗を3つ植えました。数ヶ月でかなり大きくなりました。ホワイトセージは岐阜県可児市の気候でもしっかり育ってくれることが分かりました。今回、さらに苗を3つ追加しました。

ところが、苗を植えて数日後に畑を見に行くと、ホワイトセージは「しおしお」になっていました。気の毒なほどに、しおしお……。元気がなくなった理由は簡単で、「暑さ」です。6月なのに30度を超える日があり、小さな苗には辛い環境だったようです。

慌てて水をやり、わらマルチ(わらで遮光すること)をおこないました。翌日も真夏日だったので、夕方にたっぷり水をやると、だいぶ元気になってくれました。

ある程度大きく育っていれば、根っこが地中深くまで張り、葉や茎が大きく太くなりますから、水を貯めることができます。しかし、苗の状態では、根が細く小さいので水や養分があまり吸えず、さらに葉や茎が小さく細いため、水を少ししか蓄えることができません。また、ポットの土と畑の土が馴染んでおらず、pHが異なることも影響しているでしょう。ホワイトセージが「しおしお」になったことで、こういう当たり前のことに気づかされました。

植物は、体を張って、現状を教えてくれるのですね。

コキアも「しおしお」に……

次に、コキアを植えました。

コキア、好きなんです。たまに大きなコキアを10本くらい植えている庭がありますが、紅葉が綺麗だから植えているのでしょうね。ふさふさの、不思議な生き物のようなコキア。大きくなるのが楽しみです。

しかし、ホワイトセージと同様に、コキアも「しおしお」になっていました。植物に元気がなくなると心配になりますが、暑さが原因の場合は、水やりをして、暑さをしのぐマルチやネットをしてあげると、なんとかなるようです。人と同じですね。

コキアは大きくなるので、専用の丸い畝(うね)を作りました。畑のハーブ・花エリアの中心に植えたので、きっと立派に育ってくれることでしょう。

日々草(ニチニチソウ)の「ビンカ」、君に決めた!

最後がニチニチソウ。これは何色かあったので、3色を選んで買いました。

ニチニチソウを買った決め手は「ビンカ」という名前です。

これは名作小説『アミ 小さな宇宙人』(絶版になっていますので、復刊希望)シリーズに登場する、宇宙人の少女の名前。主人公の少年ペドゥリートは地球人なのですが、宇宙人のアミを通して、ビンカを紹介されます。そして、宇宙を超えて恋をする——という話です。同シリーズは、いろんな「気づき」が散りばめられていますので、読む機会があればぜひ読んでみてください。日本語版は、さくらももこさんの可愛らしいイラストが表紙です。

ニチニチソウの説明書には、「暑さにとても強い」と書かれており、ホワイトセージやコキアのように「しおしお」にはなりませんでした。

「ビンカ……。きみは、どんなほしでもいきていける、そういうつよさをもっているんだね」というアミの声が聞こえてきそうですね。

それでは、また次回。