【日本の無添加食品 #05】「都納豆」(三重県桑名市・小杉食品)

日本の優良企業による無添加食品を紹介する連載、第5回は北海道産大豆100%の「都納豆」です。

スーパーでも手に入る、昔ながらの大粒納豆

スーパーに置かれる納豆といえば、発泡スチロール容器の「3パック入り」や「2パック入り」の納豆がほとんど。次に多いのが、紙容器の「カップ入り」でしょうか。ときどき、この写真のような「昔ながらの納豆」が売られています。中でも「都納豆」は、国産大豆を100%使用し、包装紙にもこだわり、プラスチックを一切使わない納豆です。素晴らしい!

都納豆は、岐阜県内のスーパーではわりと手に入りやすいです。他の地域では分かりませんが、三重県のメーカーなので、東海三県および中部エリアでは手に入りやすいのではないでしょうか。

君は「経木(きょうぎ)」を知っているか?

経木とは、スギやヒノキの木材の皮を薄く削り、板状にしたもの。通気性と保湿性があり、樹木の持つ抗菌効果があります。スギやヒノキは、日本の植物の王様ですから、圧倒的に強い殺菌力を持っています。自然界では、植物の近くには菌などの微生物が住みつきます。だから、「経木」は納豆菌が居心地の良い素材と言えるでしょう。

納豆は、発泡スチロールのパックに入れられていることが多いですね。このタイプは、蓋を開けるときに、発泡スチロールの粉が舞うことがありますが、マイクロプラスチックが納豆にふりかかっている気がして、少し抵抗があります。

一方で、天然の木に包まれた納豆は、居心地が良さそうに見えます。人だって、鉄筋コンクリートのマンションよりも、木造の家のほうが落ち着きます。それは微生物だって同じこと。乳酸菌、酵母菌、納豆菌を扱う食品メーカーには、こういうこだわりを持ってほしいものです。

「昔ながら」はエコだった

恒例の裏面を見てみましょう。

  • 北海道産大粒大豆100%使用
  • 外装は紙容器を使用
  • 内装は経木を使用
  • タレ、カラシは付属しない

こだわりを感じますね。プラスチック製品を一切使わない包装は、今の時代に求められていますから、他社さんも見習ってほしいものです。

プラスチックが存在しなかった時代……つまり「昔ながら」の方法を用いれば、環境にやさしい商品づくりは実現できるのです。

納豆のタレ・カラシ不要論

ほとんどの納豆には、タレとカラシが添付されています。しかし、実際は「化学調味料で作られた、ニセモノのタレ」です。たまにタレの品質にこだわった納豆もありますが、そのような商品は少ないですね。

「納豆は体に良い」と信じて、スーパーで一番安い納豆をまとめ買い。化学調味料まみれのタレ・カラシをつけて、毎日食べている人はいませんか? 言いづらいですが、その習慣は体に悪いと言わざるを得ません。(あまり、こういうことは言いたくないのですが、これで気づいてくれた人が健康になるほうが嬉しいので、書いておきます)

無添加にこだわっている私ですが、たまに「毒味」と称して、納豆のタレなどを舐めることがありますが、美味しいとか不味いとか以前に「臭い」と感じます。得体の知れない、体に取り入れてはいけないニオイがするのです。物価高の影響で、化学調味料に頼らないと、価格を抑えることが難しくなったことが影響していると思われますが、年々ニオイがひどくなっているようにカニjます。

食品メーカーが、消費者の健康を考えなくなったらおしまいだと思うのですが、いかがでしょうか?

出汁(だし)の味、醤油の味を忘れてはいけない

納豆のタレは、本来は「だし醤油」のはず。自分で作るなら、鰹節などから出汁をとり、醤油を加え、煮詰めたものが、だし醤油になるでしょう。大量生産の納豆のタレに、そのような手間はかけられませんから、人工的に調合された「謎の液体」が、タレと称して添付されるわけですね。

出汁や醤油の味を忘れてしまった日本人が増えてしまうと、日本の食文化が衰退します。納豆のタレや、スーパーのお寿司についているような醤油は、本物の醤油の味がしませんよね? それもそのはず、あれは本当は醤油とは言えない液体です。(国の基準で醤油と認められるかどうかの話ではありません)

本来、最も頼れる判断基準は「五感」です。
「味覚」と「嗅覚」で、タレや醤油が本物かどうかを判断できるわけですが、現代人の優先順位は「情報(言葉)」なのですね。

感覚よりも情報が優先され、自分の頭で考えられなくなってしまうと、
「パッケージに納豆のタレと書かれているから、これはタレである」
「パッケージに醤油と書かれているから、これは醤油である」
ということになります。意志と判断力が欠如してしまうのです。

この現象は、食品以外にも言えることです。
この悲しい現状を変えるために、私は情報を発信しています。

このように、大量生産されているニセモノの化学調味料や食品添加物を、まったく気にせずに摂取している人が増えてきています。50年間、がん患者が毎年増え続けている要因のひとつは、「ごく微量の毒」を、毎日毎日、何十年と摂取し続けている(摂取させ続けている)からではないでしょうか?

タレなし納豆、どう食べる?

私は塩をかけて食べることが多いですね。食卓に岩塩を常備していますので、その場でゴリゴリと削ります。岩塩は種類によりますが、私が愛用しているのは全然しょっぱくなくて、ミネラル豊富で、味わいのある塩。これをかけるだけで、なんでも美味しくなるのですね。これに鰹節をかければ、美味しい納豆の出来上がり。

「タレをかけないと、納豆の泡立ちが悪い」と思われるかもしれません。「水」を少しかけて、納豆をかき混ぜ、仕上げに塩と鰹節を振ればよろしい。新鮮な卵があれば、みんな大好き「卵納豆」を作りましょう。

良いものは、おいしい!

長々と書きましたが、要するに「良いものは、おいしい!」ということです。さらに「都納豆」のすごいところは、「安い」ところです。パック入りの納豆は、40g x 2パック、40g x 3パックのものが多いでしょう。都納豆は80g入です。2パック分の量の納豆が、130円で買えるわけですから、高くはないですよね。

だからこそ、多くのスーパーに置かれ続けているのでしょう。都納豆に限らず、地域ごとに良質な納豆がスーパーに置かれていると思います。ぜひ、「素材にこだわり、消費者の健康のことを考えているメーカー」の商品を買ってください。

国産大豆を使用するメーカーがいれば、日本で大豆を生産する農家が潤います。海外の農薬だらけの大豆を使用するメーカーばかりになってしまったら、日本の大豆農家はどうなるでしょうか? そういうことを考えることが、本当の「エコ」な考え方だと思います。お読みいただきありがとうございました。

商品情報

品名納豆
名称都納豆
原材料名大豆(北海道産)、納豆菌
内容量80g
製造者小杉食品
公式サイトhttps://www.miyakonattou.com
商品価格130円くらい
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