潜在意識ってそう簡単に書き換えられないよ。もしかしたらわたしだけかもしれないけど。他のみんなは年を重ねるごとに固定観念を払拭しているのかもしれない。……まぁ、他人のステレオタイプに関する話題なんて今は関係ない。あくまでも今は、わたしの話だから。
小学校高学年の時だった。初めて「食品添加物」の危険性を訴える漫画を読んだ。初見で読んでから11年が経過した現在。漫画の中に記されていた「添加物」の具体的な悪影響については鮮明に覚えていない。しかしながら、当時は衝撃を受けた。普段体内に取り入れている食材に、将来悪影響を及ぼすであろう「有害」物質が含まれているとは知らずに摂取していた数多の食品。「食品添加物」の悪影響を知った日以来、日常生活の中で簡単に摂取量を抑えられるであろう甘味料、特に清涼飲料水の不摂取を無添加食品摂取への第一の起点とした。メディアによる洗脳は実に影響力がある。食料品店、コンビニエンスストアといった「添加物」を扱った場所に行くと、無意識のうちに「添加物」を含む商品を疎遠していた。その結果、最初のステップである清涼飲料水の不摂取は難なく達成できた。
高校生の時だった。肉アレルギーになった。肉を食べると蕁麻疹がでるようになった。しかしながら、当時は気にも留めていなかった。発症してから5年後の大学生3年生になりやっと「肉アレルギー」を自覚し、肉を食べなくなった。しかし、肉と「食品添加物」との間には何も共通点がない。そしたら一体どうして「肉」を話題に出したのだろうか。肉が食べれなくなった途端、食生活の見直しをせざるを得なくなった。肉の代わりとして豆腐や野菜など普段あまり食べない食材を積極的に摂取するようになった。しかしながら、また悲劇が起こった。コンビニエンスストアでたまたま見かけた「とうふそうめん風」が無性に食べたくなり初めて購入してみた。美味しかった。しかしながら、食後2時間弱で寒気と共に蕁麻疹が出た。「とうふそうめん風」の中に該当するアレルギーは持っていなかった。そしたら、「今回」の原因は何だったのだろう。
原因を熟考した結果、アレルギー反応の原因と考えたのが「添加物」によるアレルギーだ。しかし、日本では「添加物」はアレルギーと認定されておらず、私自身が本当に、添加物アレルギーなのか判断材料が少ないのも事実だ。また、肉しかり添加物アレルギーを家族に相談しても、「考えすぎ」と嘲笑される。しかし、家族に嘲笑されても、わたしは、食品添加物の入った食品を摂取しないと「とうふそうめん風」によるアレルギー反応で決めた。
わたしは、添加物が健康に与える悪影響を知らなかったら、大学生になった今でも素材本来の味を知らずに、商品を大量に安く、表面的に美味しく見せ、販売するために必要な添加物の獲物になっていたかもしれない。また、読書による知識の習得のみならず、添加物の摂取により体に異変が起きることでわかる添加物の恐ろしさをも体験できた。例え、周りと食生活の軸が異なっても「無添加食品」を摂取していき健康的に生活していきたい。