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無添加に目覚めた私(千葉県・みぽりんさん)

ある日鏡を見て、びっくりしました。以前から顔が、なんとなく腫れぼったいなとは、思っていたのですが、とうとう本当にその心配が的中。両頬辺りが真っ赤になっていて、ブツブツが顔中に広がっていたのです。

(これが私の顔? まあ嫌だ。嫌だ。信じられない。何が原因だろうか。食べ物かな)

おまけに痒みもでてきて、ポリポリひっかいていたら、目の周辺も腫れてきて、まさに妖怪お岩さんのようになってしまいました。歳相応に、しわやシミの多い顔ではありましたが、お岩さんとは何としてもいただけません。

自転車を走らせ、駅近くにある皮膚科を訪れました。そこには、私と同じようなご自分の皮膚の、不快な症状を抱えた患者さんが、ずらっと順番待ちをしていました。

顔、腕、足、体と、診断を受ける、その箇所は各自違っていますが、私と同じに顔に発疹がでている人も、何人かいらっしゃいました。

「どうなさったのですか? そのブツブツ」

思わず隣の席の、若い女性に聞いてしまいました。彼女は顔全体がむくんでおり、顔の赤みでうつむいて、順番を待っていました。

「私ですか? 化粧品が合わなかったみたいで、長い間使っていたのを止めて、治療に通っている所なんです。ここで処方された塗り薬のお陰で、これでも随分良くなってきた方なんですよ」

彼女はそう説明してくれながら、病院からでている、塗り薬のチューブを、バッグから取り出し、私に見せて下さいました。

「痒くはないですか? 私のは多分食べ物じゃないかと思うんですけどね。痒くて痒くて」

そう言うと、

「痒みはかなり軽減されました。痒み止めの飲み薬も併用していますので。化粧品の中にある添加物が原因のようで、この通り今はすっぴんです。しばらくはお化粧をしないようにと、先生から言われています。化粧品も今までのは捨てて、無添加のやさしい物に変えました」

そんな話を取り留めもなく、しあっていたら、私の名前が呼ばれました。先生と対面し、私はもともとアレルギー体質であり、皮膚が弱かったこと等をお話し、「どの食べ物で顔が腫れあがり、発疹ができたのかは、自分では全く思い当たらないのですが……」と申しあげました。

拡大鏡で皮膚の状態を見た後での先生の診断。

「食べ物の中には、様々な添加物が含まれています。袋や容器に記載されていますので、それをよくご覧になられて、できるだけ添加物の少ない物を、これからは購入なさってください。野菜なども無農薬の物をお勧めします。取り合えず、一週間分の飲み薬で、お肌の様子を観察してみてください。塗り薬も痒みがでてきた時には、使用してください」

そういう診断の後に、薬局で病院の処方箋の薬をいただき、自宅に帰りました。薬の効果が出て、ほどなくして顔の発疹も消え、痒みもなくなってきました。ホッとしながら、先生の言葉を反芻して、添加物のある食品は極力避け、手作りを心がけるようにしています。手間暇かかりますが、一番安全ですし、そのせいもあってか、皮膚の状態もいいです。

それと共に、病院で隣り合わせた若い女性の化粧品かぶれの話を、思い出しています。現在がコロナ禍ということもあって、マスクは必需品ですが、私も化粧も控えるようになりました。友人と街中で遭遇しても、お互いにマスクと帽子のいでたちですから、目しか見えなくて、気づかないことも多いからです。マスク効果で、あまり人目を気にしなくていいし、皮膚をいたわることができ、すっぴんでいることに、すっかり慣れてもきました。

最近は無添加良品の店を見つけ、そこで買い物をすることも、多くなりました。かつて顔中に広がってしまった、あの発疹の反省を生かしています。生活全般に渡って、添加物が含まれていないかどうかを、チェックするようになりました。自分が後どれだけ生きれるかは、誰にも分からないことです。でも添加物を身体に取り込まない努力をすることで、本来ある生命力は、確実に延びていきます。百歳時代を賢く生き抜き、健康寿命を更に延ばしていく、その意気込みこそが、私たち高齢者にとっては、何より大切だと思うのです。

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