添加物フリーの治療でアトピーを治す(大阪府・生きる希望さん)

私はアレルギー科医でアトピーの方々を多数治療している。アトピーは数十年前から急速に増加してきた病気で今でもその原因が判明していない。私は生活様式の変化が原因の一つと思い、食物は和食中心で添加物フリーの物を推奨している。今まではファーストフードを食べていた方が、添加物フリーの和食にすると改善が早まった。またアトピーの方の皮膚はバリアー機能が低下しているので、色々な物質が経皮吸収されやすい。皮膚に接触する色々な物を添加物フリーの物にしてもらっている。しかしシャンプー、石鹸等は添加物フリーの物はない。そこで入浴はお湯洗いにしてもらい、シャンプー、石鹸等は使用せずにすると、皮膚の改善がより早まった。中にはお湯でも痒みがでたり、皮膚がしみる方もいる。塩素除去をしても効果はなかった。これは水そのものに色々な物質が混入している可能性がある。湯船に浸かるのは、水との接触時間も長くなり、水の中の混入物質が皮膚を刺激したり、皮膚を通じて体内に入る可能性もある。特にアトピーの方の皮膚はバリアー機能が低下しているので、皮膚からの色々な物が吸収されやすい。そこで毎日の入浴をやめて、3日に1回シャワーにしたら、皮膚の改善度が格段によくなった。皮膚が改善すればシャワーの回数を増加する。

 アトピーのひどい方は水に触れると痒みが増したり、皮膚の傷が痛いこともある。肌着が触れても痛い。それでも体を不潔にしたらいけないと思い、我慢して入浴していた方もいる。そういう方は1週間に1度のシャワーにしている。それで傷が減った。如何に水の中の添加物(混入物)が悪影響をしているかがよくわかる。また、もともと人間の皮膚は汗をかく機能があり、汗の成分が皮膚を守っている。しかし、アトピーのひどい方では汗をかく機能が低下している。だからいつも皮膚は乾燥してひび割れているが、アトピーの改善に伴い、汗をかく機能も改善する。皮膚も乾燥が改善する。乾燥を治そうと入浴をゆっくりして入浴後に保湿剤を塗布するということもされているが、逆効果である。保湿剤の中の添加物で肌は荒れてしまい、保湿剤を塗布しないといけない保湿剤依存症になる。

 そこで保湿剤についても検討した。保湿剤には色々の添加物が混合されている。添加物フリーの保湿剤はない。そこでアトピー性皮膚炎の皮膚を傷部分と乾燥部分に分けて考えた。傷部分から細菌を調べると色々な細菌がいた。そこで傷には消毒液と抗菌軟膏の塗布と、傷が治るまで皮膚に優しい特殊な布でカバーをすると改善した。傷が治れば、布のカバーは中止する。乾燥部分には細菌はいなかった。長年保湿剤を塗布された乾燥部分はバリアー機能も弱い。保湿剤では乾燥は改善しない。それどころか、皮膚の保湿力がますます低下している。更に保湿剤を中止すると、リバウンドという症状の悪化も見られた。そこで、乾燥部分には保湿剤を使用せず、皮膚に優しい特殊な布でカバーのみする治療をした。その治療をずっと続けた。月単位の改善効果だが、著明に皮膚症状は改善した。保湿剤まみれになっていた乾燥した皮膚が、綺麗で潤った皮膚になった。究極の添加物フリーの治療である。

 皮膚症状の改善と共に痒みも減り、今までは痒みで睡眠中も何度も起きていたが、熟睡できるようになった。睡眠不足だとアレルギー反応は強くなり、痒みも増強する悪循環がある。だから痒みがへることは、安眠にもつながり、それがさらにアレルギー反応の悪化を防ぎ、皮膚の改善を促進するという好循環になる。残念ながらまだまだアトピーの治療は、入浴をしっかりして外用剤を塗布するという風潮である。食物アレルギーがはっきりない場合は、食生活のことは無関係と見なされている。しかしプリックテストという皮膚を使ってアレルギー検査をすると、食物アレルギーの症状がなくても小麦粉やイースト、パンの添加物等にアレルギー反応を示す場合がある。そういう時に、それらの食物の摂取を減らすと改善が早まる。こういう事実を広がることを望む。薬を使うだけではなく、薬の中の添加物のことも考えて、安全で有効な治療をしてアトピーが広く改善することを願う。

無添加エッセイ一覧(ランダム表示)

替えの利かないものだからこそ(兵庫県・池田さん)

自分に正直に(北海道・太田さん)

おっぱいは、私の食べた物で出来ている(滋賀県・高田智子さん)

私の持論(千葉県・三郎さん)

やさしさのバトン(東京都・ふーみんさん)

気づけば無添加を好んでいた(神奈川県・花里春音さん)