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無添加に思うこと(岐阜県・半七老人さん)

無添加というとみんなが抱くイメージとして第一には体に良い、健康的で安心安全だというキーワードが出てくると思う。

私も高齢になってくるに従ってぼちぼち体を気遣うようになってきた。

ある時書店に行ってみると、妻が添加物に関する本が山積みになっているのに気がつき、何気なく手に取って読んでいた。妻が真剣に何冊も立ち読みしているのでどんどん時間が過ぎてしまった。しびれを切らして私は妻に買って帰って家で読むことを勧めた。妻は家に帰ってからもあっという間に読み終えてしまったようだ。添加物の怖さを意識した妻は書店に行って他の何冊かの添加物関係の本を購入して真剣に読み漁っていた。我が家では子供のアトピーなどの問題もなくこれまでは過ごしてきたのだが、心配する健康も食事が大切で中でも食べている食材の添加物が身体に影響することをしっかり学んだようだ。私も体に入れる物は出来るだけ健康に影響を及ぼさないものを取りたかった。妻が勉強してくれたおかげで、二人で買い物に行った時は必ず食品の裏の添加物表示を確認して購入するようになった。妻は一気に知識が増えたようで、添加物の名称を見るだけでこれは体にどのような影響を及ぼすのかを解説してくれた。私にとっては妻は添加物に関してはスーパーコンピュータ並みの存在となった。

グレーゾーンや危ない添加物は表示の最後のほうに記載されているのがだいたいの傾向であるらしい。食品を購入するときは妻にお伺いを立ててから判断ができるので安心して購入できるようになった。

しかし、こうやって表示を見るようになって気が付いたことは必要かどうかも分からない添加物の添加が何と多いことか! 意識して見てみると本当に驚いた。

例えば私の好きな明太子、たらこ類にも添加物がたくさん使われている。きれいな色付けをしたり、ハムなどは発色剤で一層素材の色を強調したり、実際こんなきれいな物は体にどのような影響が及ぶのか、今まで知らないで食べてきたと思うと本当に背筋が寒くなる思いがした。

子供のアトピーが増えているのももしかしたらこんなふうに何気なく食べている添加物が原因で、親から子供に何かの成分が引き継がれてアトピーになっているのではないかとさえ思えてくる。ありがたいことに我が家ではアトピーとは縁がなかったので特に問題視してこなかったが、アトピーのお子さんを持つお母さんは添加物を避け無添加食品を子供さんに食べさせていることなどを聞くとやっぱり添加物が悪さしていると思わざるを得ないのである。

ラットの実験でも添加物の中には重篤な症状を与えるものがあるのにどうして人間には大丈夫と言えるのであろうか?

私はこの季節はワインを片手に静かにジャズを聴くのが楽しみだが、飲んでいる大抵のワインには酸化防止剤が添加されている。ちょっと違和感を感じて、依然ワイナリーのオーナーに添加物は必要か質問したことがある。

しかし、返ってきた返事は酸化防止剤の添加は問題ないし自分はこれからも展開し続けるとのことで、非常に残念な思いをした。それからはそのワインは飲まないことにした。

しかし最近は店頭にも酸化防止剤無添加のワインが増えてきたのでうれしい限りである。近年は二人に一人がガンになる時代だと言われているが、原因のひとつは食生活にあると私は考えている。無添加・無農薬が理想だが、無農薬野菜は手間がかかる分値段が高いという問題がある。その代わりに無添加は多くの加工品での取り組みが可能かと思う。

今、子供たちは食育ということでバランスの取れた食事を推奨されているが、添加物については何も問題視していないことに問題があると思う。添加物と健康被害との因果関係が証明されていないとは言え、添加物を体内に取り込み続けても健康に何の影響被害が出ないと言えるのであろうか。考えすぎかもしれないがこのままでは子や孫の世代が心配である。

最近気が付いた無添加の落とし穴をひとつ申し上げたいと思う。

簡単に出汁の味が出る某メーカーの商品の箱に無添加と謳ってあったため、裏に記載された表示を確認したところ確かに食品添加物は無添加であった。しかし残念なことにアミノ酸が添加されていた。アミノ酸は添加物にはならないのかな? 私は裏の表示をしっかり確認することが大切であることを学んだ。

妻のおかげで添加物の怖さを知り、無添加に気を付ける生活に切り替えることができて感謝している。妻は無添加化粧品を探して購入しているが、無添加で販売しているメーカーの何と少ないことか!

コロナ禍を経験した世界は健康の大切さ、免疫力強化を考えるならひとつの対策として無添加食品を中心とした安心安全な食生活も考えるべきだと思う。

そして極力、必要としない添加物はやめて自然の色と味を味わえる社会にするのも二十一世紀に生きる我々に必要な課題ではないだろうか。

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